歩行時に靴の中で足が前に「すべる」「ずれる」状態のことで、足や体にさまざまな害を及ぼす誘因となります。
足のトラブルの80%は、主にゆるい靴による前滑りに起因しており、靴害の根源的問題といえます。
良い靴の急所は、かかと回りが固くしっかりしていることです。
それによって、かかとの着地が安定し内側に傾く回内足の進行を予防し、しっかり踏ん張れることで前滑りを防止します。
前滑り→足ゆびの踏ん張りが弱る→悪い歩行バランス→さまざま害を及ぼします
外反母趾・内反小趾・モートン病・タコ・ウオノメ・巻詰・ハンマートゥ・靴ずれ・足痛・足底筋膜炎・膝痛・腰痛・肩こり・頭痛・冷え症・むくみ・猫背・下半身太り・疲労・便秘・不眠症・胃腸弱・更年期障害・自律神経失調症・うつ病・不調
サイズが大きい靴を履くと、前滑りだけはなく、内外に横滑りします(下図参照)。
また、かかとが、ゆるく合わない靴や柔らかい靴を履くと前滑りします。
足ゆびの筋力が弱く(浮趾)、しっかり踏ん張れないため、前滑りを起こしやすくなりますので、バランスパッドを使用して、趾の筋力を強化しましょう。
ハイヒールやパンプスなどヒールの高い靴は、つま先に重心がかかるため、必然と前滑りしやすくなります。
紐タイプの靴の場合、しっかり紐を締めていないと前滑りを起こします。
紐を締めることにより、密着度が高まり蹴り出しがしやすくなります。
※締めたままの着脱はNGです。紐を結ぶ手間が足を守ります。
ボール部とは、
母趾と小趾の付け根で横幅が一番広い部分のことで、MP関節とも言います。
ボールジョイントの位置は、個人差があります。
フィッティングのポイントはボールジョイントの合った靴です。
サイズの合わない靴を履いていたり、趾や土踏まずの長さが標準より長かったり短かい場合も、ボールジョイントが合わなくなります。
(例:趾の長い人はボール部がかかと寄りの位置になります)